【あなたはどのスタイル?】ディンクレッジ8つの意思決定スタイル | nanase for life

【あなたはどのスタイル?】ディンクレッジ8つの意思決定スタイル

キャリアカウンセリング

就職、転職、退職、起業、家を買う、などなど。生きていると、自分で大きな決断をするタイミングってありますよね。大きな決断だからこそ、より良い選択をしたいものです。

 

ディンクレッジというアメリカの心理学者は、人が決断をするときのスタイルは「8つ」に分類できると考えました。そのうちの1つが「望ましいスタイル」だと言われています。

 

「望ましいスタイル」に沿って決めていけば、後悔しない意思決定が出来る可能性が高まるかもしれません!また、それ以外の7つのスタイルの改善方法も併せてご紹介するので、これから大きな決断をされる予定がある方は、ぜひご参考になさってください。

 

さらに、対人支援や営業の仕事をされている方などは、お客様がどのスタイルかを見立てることによって、どのようにアプローチすれば良いかを検討することも出来ると思います。

 

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※ブログをお読み頂いた後のご使用をお勧めします。

ディンクレッジ8つの意思決定スタイルとは

キャリアカウンセラー養成講座のテキストで、クライエントの意思決定を支援するツールの1つとして紹介されている。
ディンクレッジ(Lillian Brandon Dinklage)は、1937年生まれのアメリカ人女性。心理学者。1968年に執筆した「Decision strategies of adolescent students(青年期の学生の意思決定戦略)」という論文の中で、8つの意思決定スタイルについて述べている。ネット上の情報が少なく、詳細は不明。
 

ディンクレッジさんの情報がなかなかネットで見つけられなくてビックリしたのですが、キャリアカウンセラー養成講座のテキストでは4ページにわたって紹介されています!

 

人の意思決定スタイルが8つ(計画型、苦悩型、従順型、衝動型、直感型、延期型、無力型、運命論型)に分類されていて、「計画型」が望ましいスタイルだと言われている。

 

「何を決めるのか」や、そのときの状況やタイミングによって、スタイルは変わりそうだよね。

 

そうね。私も、仕事を決めるときは「計画型」だけど、洋服を買うときは「衝動型」だわ。だから、一概に「計画型」以外の7つが悪いということではないと思う。

 

ただ、もしかしたら、何か大きな決断をするときには「計画型」以外の7つは、問題を引き起こすこともあるかもしれません。なので、「自分はどのスタイルの傾向があるか」と「改善の方向性」は知っておくと役立つ可能性があります。

 

また、仕事のお客様を、この8つのスタイルに沿って見立てることで、効果的なアプローチを検討することも可能です。

 

それでは、8つのスタイルをそれぞれ詳しく見て行きましょう

計画型(望ましいスタイル)

計画型

 

まず最初にご紹介するのは「計画型」。大きな決断をするときは、上の図の1~7の流れで意思決定をすることが望ましいと言われています。

 

1.決定事項の明確化
まず、「何について決めるのか」を決めます。(例:就職先を決める、購入する家を決める)
2.情報収集
どのような選択肢があるのか、幅広く情報を集めます。
3.選択肢の明確化
沢山ある選択肢の中から、興味のあるものをいくつか選びます。
4.根拠の評価
興味のあるいくつかの選択肢の中から、1つ(2つ以上でもOK)に仮決定するために、選択肢に関する詳細な情報を比較検討します。
5.選択肢の中から最終選択
1つ(2つ以上でもOK)の選択肢に仮決定します。
6.行動
仮決定したことに向けて、実際に行動を起こしてみます。
7.決定と結果の検討
行動の結果も踏まえて、1つの選択肢に最終決定します。そして、その後の経過も振り返り、必要であれば1~7のプロセスを再度繰り返します。
 
全ての物事を決めるときに、必ずこの「計画型」が望ましいというわけではありませんが、人生の大切な決断をする際は、1~7のステップに沿って決めていくと良いと言われています。

苦悩型

苦悩型

 

次にご紹介するのは「苦悩型」です。

 

苦悩型の人は、「4.根拠の評価」までは順序良く進めることが出来ますが、「もっと他の良い選択肢があるのでは?」「もっと情報収集した方が良いのでは?」と思ってしまい、その次のステップに進むことが出来ません
 
「完全で確実な意思決定はあり得ない」「どんな決断もある一定の不確実性がある」「決断したことは、決して取返しのつかないものではなく、必要なら後で選択し直すことも出来る」と考えると、次のステップに進み易くなるかもしれません。「何を捨てるか」は、「何を選ぶか」と同じくらい大切なことです。思い切って、いらない選択肢は捨てましょう!

従順型

従順型

 

次にご紹介するのは「従順型」です。

 

従順型の人は、自分以外の人が決断をしてくれることを居心地が良いと感じます。自分で根拠の評価をして選択をすることが得意ではありません。


先述した苦悩型の人は、「選択肢の中から最終選択」することが出来ずに悩みますが、自分で決めようとはしています。従順型の人は「行動」は出来るけれど、その行動は自分で決めた行動ではありません。

「〇〇さんがこっちの方が良いって言ったから、こっちにしよう」と考えるため、将来何か失敗をしたときに、「あの時〇〇さんがこっちだって言ったから・・・」と、失敗を人のせいにしてしまう傾向があります。

 

「自分自身の大切なことについて、決断をするのは自分自身だ」と考えてみると良いかもしれません。自分で決断をした方がその後の結果に納得が出来ますし、失敗しても人のせいにすることなく諦めがつきます。

衝動型

衝動型

 

次にご紹介するのは「衝動型」です。

 

衝動型の人は、最初に見つけた1つの選択肢をさっ!と選んで行動に移します。他の選択肢を探したり、情報収集したりすることはありません。

例:航空会社のCAさんって、英語も使えるし、得意な接客の仕事だし、これしかない!航空会社一本で行きたいから、エアラインスクールに申し込もう!


行動力はありますが、自分の可能性を狭めている可能性があります。

 

「他の選択肢はなかっただろうか?」「他の選択肢と比較してみて、何か感じることはあるだろうか?」と自問自答してみることで、自分の可能性を広げることが出来るかもしれません。

直感型

直感型

 

次にご紹介するのは「直感型」です。

 

直感型の人は、広く情報収集することなく、自分の経験に基づく直感で迅速に決断をします。「直感型」は先述の「衝動型」と似ていますが、「複数の選択肢の比較はする」という点で異なります。しかし、しっかりと根拠の評価をせずに直感で判断をします。

 

例:金融とかITはお堅い感じがするから、自分には合わない気がする。綺麗で華やかなイメージの百貨店に応募しよう。

 

「自分だけの経験」からくる「イメージ」で判断して行動すると、「イメージ」は「事実」と異なることが多いため、誤った決断をしてしまう可能性があります。

 

「自分の経験」だけでなく、「他の人の意見」も参考にすると視野が広がります。また、選択肢の詳細について広く情報収集することで、後々後悔しない選択が出来る可能性が高まります。

延期型

延期型

 

次にご紹介するのは「延期型」です。

 

延期型の人は、やるべきだと分かってはいるものの、やる気が出ず、行動を起こしません。やるべきことをつい後回しにして、他のことをしてしまいます。

 

やる気が出るきっかけは人それぞれなので、一概には言えませんが、「行動を起こすことのメリット」「行動を起こさないことのデメリット」を考えると、やる気になれることが多いです。

無力型

無力型

 

次にご紹介するのは「無力型」です。

 

無力型の人は、やるべきだと分かってはいるものの、不安感や、無力感から行動が出来ません。先述の「延期型」と似ていますが、行動が出来ない原因が「やる気のなさ」ではなく、「不安感や無力感」であるという点で異なります。

 

例:自分に内定を出してくれる企業なんて、ないんじゃないかな・・・

例:コロナで採用状況が厳しいみたいだし、今年は就職できなくても仕方ないよな・・・

 

自己探索をして、何に不安や恐怖を感じているのかを理解することが大切です。それが分かれば、対策をすることが出来るようになります。場合によっては、適切な心理療法が必要なこともあります。1人で悩まず誰かに相談することも大切です。

運命論型

運命論型

 

次にご紹介するのは「運命論型」です。

 

運命論型の人は、選択に関しては、自分ではコントロール出来ないと思っていて、運命や、超自然的なものによって決められると信じています

 

「自分で計画を立てて決断をすれば、自分で人生を切り開いていくことが出来る」「壁は努力で乗り越えられる」と思って行動をすると、より良い結果を獲得出来るかもしれません。

まとめ

8つの意思決定スタイルをご紹介しましたが、当てはまるものはありましたでしょうか?自分のスタイルを自覚することで、必要に応じて改善をしていくことが出来ると思います。

 

また、冒頭でも述べましたが、「何を決めるか?」によって自分のスタイルは変わります。それは、お客様のスタイルを見立てるときにも意識しておくべきことだと、私は考えています。

 

「この人はいつでもこのスタイル」と決めつけて、お客様を理解したような気持ちになってしまうのはNGということだね。

 

うん!あくまでもお客様をより理解するための、1つの参考として使うのが良いんじゃないかしら。

自己分析ワークシート

自分はどのスタイルか?何か改善すべきことはあるか?自己分析に使えるワークシートを作成してみました。

 

8つのスタイルの概要を1枚のシートにまとめたので、印刷して手元に置いておくと、お客様の見立てなど、自己分析以外にも活用出来る場面があるかもしれません。宜しければご利用ください。

 

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